看護師の仕事は、医療、保健、福祉などの場において、医師などが患者を診療する際の補助、病気や障害を持つ人々の療養上の世話など、疾病の予防や健康の維持増進を目的とした患者教育を行う医療従事者としてのお仕事です。免許区分としては看護師および准看護師が存在し、業務独占・名称独占です。より専門的な能力を有し所定の審査を受けた看護師については、専門看護師、認定看護師として資格認定されます。なお隣接資格として、同法を根拠とする保健師、助産師が存在します。 日本の看護師は、救急救命士の業務範囲も包括しています。専門性の高い職種という事からも、将来に渡り安定したお仕事で、認定看護師など、キャリアアップが目指せ、全国で活躍し続けることができるお仕事です。
<具体的な仕事内容>
①病院での看護師の仕事
病院は、入院施設としてベッド数が20床以上(「総合病院」の場合は、100床以上)で、医師の数も最低3名以上(40人の外来患者様に対して医師は1人、16名の入院患者様に対して医師は1人)が必要です。入院施設がある病院は、24時間365日休みのない医療現場です。日勤のほか、夜勤や当直などもローテーションで担当するため、休める曜日もまちまちです。入院施設がない病院の場合は、多少の残業はあったとしても、労働時間は規則的です。休診日も曜日によって決まっており、土曜の午後・日曜・祝日も休診の場合が多いため、私生活のスケジュールが立てやすい傾向にあります。
規模の大きな病院ではさまざまな診療科があり、救急外来や手術にも対応する為、看護師が活躍できるフィールドも広く用意されています。病院内での配置換えもありますので、「さまざまな診療科で経験を積みたい」「いろんな人と出会いたい」という人にはおすすめです。
②診療所(クリニック・医院)での看護師の仕事
診療所(クリニック・医院)は、入院施設としてのベッド数は19床以下、もしくは入院施設を有しない施設のことです。医師も一人で患者様を診るケースがほとんどで、医師一人が診る患者様数に制限はありません。中でも、入院設備を持たない無床診療所における看護師の勤務で、一番大きな特徴は「夜勤がない」ということです。当然ですが、入院患者がいなければ、24時間看護の必要性も無く、夜勤も存在しません。また、救急車の受け入れも行いません。夜勤のない勤務は、小さな子供や身内の介護を持つ看護師にとっては仕事を続けやすい環境と言えるでしょう。診療所(クリニック・医院)は施設数が多く、住宅街などに多く立地しているという点も、地元で働きたい人にとっては大きなメリットとなります。年間通して全国的に求人数が多く、自宅の近くで自分のペースで自由に働きたいという希望を叶えられやすい傾向にあります。
③介護・福祉施設での看護師の仕事
介護・福祉施設は、病院と同じように介護施設も看護師が活躍できる職場のひとつですが、病院の業務とは異なり、チーム医療を行う一員としてほかの職種の人たちとも常にコミュニケーションを取り、具体的には次の様なお仕事を行います。(1)施設全体の安全な環境の確保、(2)インフルエンザ発生の予防・蔓延の防止、(3)感染症を発症した入居者の管理、(4)薬の管理(投薬・服薬管理)、(5)感染性胃腸炎など感染症発生の予防・蔓延の防止、(6)バイタルチェック、(7)褥瘡のケア、(8)吸引、呼吸器ケア、(9)睡眠のケア、(10)他職種との連携する為のマネジメント等です。尚、介護施設で働く看護師のメリットとしては、残業なしで定時にあがれることが多く、病院に比べて体力を使う業務が少ないという事があげられます。尚、介護の現場で働こうと考えている看護師は、特定看護師を目指されることをおすすめします。
④訪問看護での看護師の仕事
訪問看護師は、看護師もしくは准看護師の資格を持っていることと、訪問看護を行う病院、あるいは訪問看護ステーションに所属していることが大前提となります。訪問看護を行う病院はそれほど増えていませんが、患者の退院後のフォローに力を入れている施設が積極的に取り組んでいます。訪問看護ステーションは、医療法人以外でも運営できる組織の為、全国に多くの事業者が存在しています。また、看護師としての臨床経験が3~5年あることも条件として挙げられます。看護師個人による判断が重要な業務ですので、一定以上のスキルが大前提ということです。尚、訪問看護師の仕事について知識を有し、積極的に学ぶ姿勢があることも求められます。
⑤デイサービスでの看護師の仕事
デイサービスの施設は、行政によって異なりますが次の基準を満たす必要があります。常勤の管理者1名、社会福祉士などの生活相談員1名、看護師か准看護師1名、そして機能訓練を指導する理学療法士(看護師でも可能)が1名です。また、ご利用者は基本的に「自分で自分のことができる人」ですから、あまり大きな施設である必要はなくスタッフも基本的に多くありません。スタッフ数やご利用者数、施設の大きさに差がほとんどなく、看護師に求められる仕事も前述の健康管理や補助的な内容が大半になります。
⑥病院・他での看護師の仕事
企業で勤務する看護師としては、社員の健康管理・維持するために、医務室や保健センターで社員の健康相談や健康管理、健診時・その後のサポートなどを看護師がおこないます。また、保育園で勤務する看護師の役割は、子どもたちの健康管理です。保育中にケガをした子どもの応急手当や、体調を崩した子どもの看護、インフルエンザやノロウィルスなどへの感染予防のための指導も仕事内容の一つです。子どもたちに対しどこまで医療行為を行うのか、という点は気になるところだと思いますが、保育園看護師が本格的な医療行為を行うことは基本的にないと思って頂いてよいと思います。
上記以外にも、専門看護師・認定看護師・特定看護師など、多数の仕事があります。
【病院】 【診療所(クリニック・医院)】 【介護・福祉施設】 【訪問看護】 【デイサービス】 【企業・保育園・他】 など多岐にわたります。
看護師、准看護師、専門看護師、認定看護師、特定看護師、看護補助者、看護管理者、保健師、助産師、薬剤師、医師、ケアマネージャー、医療ソーシャルワーカー、医療事務、介護事務、一般事務、受付、栄養士、管理栄養士、調理師・調理スタッフ、保育士、幼稚園教諭、児童指導員、児童発達支援管理責任者、介護職、初任者研修(ヘルパー2級)、実務者研修(ヘルパー1級)、介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士、臨床心理士、鍼灸師、整体師、セラピスト、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師、リハビリ関係職、介護タクシー運転手、営業関係職、清掃・リネン関係職、施設長、その他
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看護師は、「保健師助産師看護師法」によって定められた資格で、少子高齢化社会を支える看護師職は専門性が高く、使命感とやりがいの大きいお仕事であり、以下の通り6つの魅力をご紹介します。
①需要や専門性が高く、一度資格を取得すれば、将来に向けて安定的に仕事ができます
看護師(正看護師)は国家資格であり、人の命に関わる仕事をする資格でもあります。その為、取得するには学校に通学し、医学や看護学などを学び、国家資格に合格することを求められます。看護師の資格取得には、知識・技術ともに質の高い内容を学ぶ為、資格取得までには多大な努力が必要になりま。ただし、一度資格を取得してしまえば、全国で確実に求人があります。これからますます少子高齢化を迎える日本では、看護師不足に悩む病院・クリニック・介護・福祉施設は多く、年々需要は高まり続けるでしょう。
②患者さんの笑顔や感謝の言葉
看護師は、医師の指示の下で患者さんにいろいろな処置を施す中で、患者さんと身近に接することが本当に多くあります。その中で、自分が接した患者さんが回復して退院する場面で、「お世話になりました」「ありがとう」というお言葉を頂けたり、ちょっとした気遣いや処置に対しても「お気遣いありがとう」「優しい対応で嬉しかった」「○○さんが担当でよかった」など、患者さんから笑顔で感謝のお言葉をかけていただける瞬間が一番うれしいと語る看護師はとても多いです。患者さんは勿論、そのご家族の辛そうな姿も多く見ているだけに、その笑顔や感謝のお言葉を頂ける喜びは、この仕事を選んでよかったと思える瞬間だと思いますよ。
③人の命に寄り添うという使命感・やりがいがある
患者さんが病気やケガが思うように治らないときなど、看護師が話を聞き、共感したり、ときには励ましたりすることで、患者さんの心を軽くできることもあります。看護師は、患者さんの健康を守ったり、精神面をケアしたりと、生活全般を支え、一人ひとりの命に寄り添うお仕事です。実際、勤務している間に、危篤状態の人の命が助かったり、救急搬送されてこられた患者の緊急手術で一命をとりとめたり、最期の瞬間に立ち会ったりする経験を数多くします。看護師を志望する人の多くは、「人の役に立ちたい」という使命感を持っています。この使命感を十分に活かし、社会に貢献できる非常にやりがいの大きいお仕事のひとつです。
④比較的、お給料が高く・自由がききやすい
看護師の給料や働き方は病院やクリニックなど、勤務先によって異なります。平均年収のボリュームゾーンは400万円〜600万円となっており、勤務形態も日勤専属から2交替・3交替などあり、交代制勤務の場合、一般の会社員や同年代の給料の平均よりも高い傾向にあります。手当などの面においても高待遇の職場が多いですが、不規則な勤務体系であることや、人の命に関わるため日々精神的なストレスも多く、決して楽なお仕事ではありませんので、それなりの使命感や覚悟がないと現実はかなり厳しいでしょう。現在、医療職の働き方改革により、残業を減らしたり、勤務形態の改善が進められ、今後、看護師の業務に関する負担はより適正なものになり、昔よりも自由度や働き方の幅が広がっていくと思われます。
⑤認定看護師の資格を取得すると、専門分野の知識・経験・活躍領域が広がる
看護師は国家資格であり、資格保持者は資格取得の為に3年から4年勉強を重ねて来ています。誰もができる仕事ではなく、とても専門性の高い仕事です。その自負が、仕事への誇りや緊張感となり、仕事への満足とやりがいにつながっています。また、仕事では医療の最先端に触れる機会も多く、医師や薬剤師と話し合ったり、製薬会社の方から製品についての情報を頂いたり、それぞれの分野のプロフェッショナルと積極的に接することで、最新の情報を得る事が出来ます。資格取得後も自分から積極的に学び続ける必要がありますが、働きながら学べることも多く、仕事の専門性の高さに満足できるでしょう。常に「患者さんのために」という気持ちを忘れず、自己研磨し続ける人には、どんどん活躍領域が広がるでしょう。
⑥多くのスタッフと連携し、チームプレーで患者を救う
病院では、複数のメディカルスタッフ(医療専門職)が連携して、患者さんへの治療やケアをする「チーム医療」が行われています。医師・看護師・管理栄養士・救急救命士・言語聴覚士・作業療法士・薬剤師・臨床検査技師・理学療法士など多くのスタッフがそれぞれの専門性を発揮しながら、「患者の命を救う」「患者を治癒に導く」という共通のゴールに向かって活躍しています。その一員としてチーム医療に携わる中で、言われたことだけ言われたとおりにやるのではなく、自分の「看護師としての役割は何か?何ができるのか?」を追求し、様々な職種の方々とチームを組んで情報を共有し、ディスカッションをしながら、より良い方法を探っていきます。そして、患者さんの一番身近にいて、患者さんの生活に携わっているナースがチーム全体をサポートしていく、ナースにしかできない全体の「架け橋」がもとめられています。一人では達成できないことも、チームが一丸となって力を合わせれば達成できる。そんな充実感を日々得られるのも、看護師という仕事の大きなやりがいになっています。
看護関係統計資料集によりますと、2016年看護師の就労者数121万人、准看護師の就労者数34.7万人で、総計155.8万人となっております。また、内訳としては、病院勤務97.5万人、診療所勤務32万人、介護・福祉施設勤務11万人、訪問看護勤務4.7万人、デイサービス勤務6.4万人となっております。健師助産師看護師法(第 5 条・第 6 条)において、看護師は「傷病者若しくはじよく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする」、准看護師は「医師、歯科医師又は看護師の指示を受けて、前条に規定することを行うことを業とする」と規定されているように、看護師と准看護師の違いは、業を実施する上での指示の必要性の有無です。2006年の法改正により、業務独占規定に加え、名称独占規定が設けられました(法42条の3)。そのため、同法第31条において、医師、歯科医師、看護師・准看護師以外の者が看護を行うことが禁止されており(業務独占)、同法第42条の3では「看護師」や紛らわしい名称を用いることが禁止されています。
また、看護師になろうとする者は、看護師国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受ける事が必要です(法第7条3)。准看護師になろうとする者は、准看護師試験に合格し、都道府県知事の免許を受ける事が必要です(法第8条)。
尚、看護師は社会的にも非常にやりがいのある仕事ですが、子育てとの両立に悩んだり、夜勤や頻繁に変わるシフトで体を壊す人もいるのも現実です。また、責任が重く緊張感の高い仕事でもありますので、医師を中心とした、多様な患者さんやその家族との人間関係に疲れてしまうケースもあります。ただ、看護師業界では慢性的な人手不足という事もあり、看護師の定着を高める為にも働き方改革が進んでいるところも多々出てきています。これからは、看護師一人ひとりの事情を聴いてくれたり、なるべく意向に沿った働き方の相談にのってくれるところもありますので、一人で悩まずにまずは相談してみるとよいでしょう。
また、看護師のキャリアアップとして、専門看護師、認定看護師など、日本看護師協会が認定する看護の上位の資格を取得するのもおすすめですし、保健師、助産師、ケアマネージャーなど、専門性の異なる更なる資格を取得し、仕事の幅を広げるのも可能です。